BASEでネットショップを運営していて、売上が増えるにつれて決済手数料が気になってきた場合、STORESへの乗り換えは選択肢の一つです。
ただし、月額料金だけを見て乗り換えると、想定していたほど費用が下がらない場合があります。商品登録のやり直しやショップURLの変更も考慮する必要があります。
この記事では、BASEとSTORESの公式料金をもとに、月商別の費用差と乗り換え時に必要な作業を整理します。
BASEとSTORESの料金比較
2026年10月時点の主な料金は次のとおりです。
| プラン | 月額料金 | 通常のカード決済手数料 |
|---|---|---|
| BASE スタンダード | 0円 | 6.6%+40円/注文 |
| BASE グロース | 16,580円 | 2.9% |
| STORES フリー | 0円 | 5.5% |
| STORES スタンダード | 3,300円 | 3.6% |
※BASEグロースは年払い時の月額換算料金。月払いは19,980円です。
※STORESスタンダードは年契約時の月額料金。月契約は3,960円です。
※BASEのPAY IDアプリ経由の注文や、一部決済方法には別の料率が適用されます。
重要:STORESフリーは2026年12月1日から、決済手数料に40円/注文が加算されます。 通常のカード決済では5.5%+40円/注文になります。
月商別に乗り換え後の手数料を比較
今回は次の条件で計算します。
- 平均注文金額:10,000円(送料込み)
- 通常のオンラインカード決済のみ
- BASEのPAY ID経由注文:0%
- STORESスタンダードとBASEグロースは年契約・年払い等の低い月額料金を採用
- 入金・振込手数料、追加アプリ、移行費用は除外
| 月商 | BASEスタンダード | BASEグロース | STORESフリー(11月まで) | STORESスタンダード |
|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 7,000円 | 19,480円 | 5,500円 | 6,900円 |
| 30万円 | 21,000円 | 25,280円 | 16,500円 | 14,100円 |
| 50万円 | 35,000円 | 31,080円 | 27,500円 | 21,300円 |
| 100万円 | 70,000円 | 45,580円 | 55,000円 | 39,300円 |
2026年12月1日以降のSTORESフリーは、上記の各金額に注文数×40円を加算します。例えば、月商30万円・30注文なら17,700円です。
月商10万円なら
今回の条件ではSTORESフリーが5,500円、BASEスタンダードが7,000円です。
月額差は1,500円です。この差だけを理由に乗り換える場合、移行作業にかける費用や時間を回収できるか確認する必要があります。
月商30万円なら
STORESスタンダードが14,100円、BASEスタンダードが21,000円で、月額6,900円の差になります。
同じ売上・注文構成が12か月続くと仮定すれば、年間の差額は82,800円です。
月商50万円なら
STORESスタンダードは21,300円、BASEスタンダードは35,000円です。
月額差は13,700円、12か月換算で164,400円となります。
ただし、BASEグロースへの変更なら31,080円であるため、現在のBASEプランも含めて比較する必要があります。
月商100万円なら
今回の条件では、STORESスタンダードが39,300円、BASEグロースが45,580円、BASEスタンダードが70,000円です。
BASEスタンダードからの単純な手数料差は月30,700円になります。
これらは、売上や注文数が変わらないと仮定した場合の計算結果であり、乗り換えによる売上増減を予測したものではありません。
BASEのままグロースプランにする方法も比較する
BASEスタンダードから他社へ移る前に、グロースプランへの変更も検討できます。
通常注文のみで平均注文金額が10,000円の場合、BASEスタンダードの費用は売上の7.0%に相当します。
一方、グロースプランは月額16,580円と売上の2.9%です。
この条件では、月商約40.4万円が両プランの費用が逆転する目安になります。
PAY ID経由の注文割合や決済方法が異なれば、このラインは変わります。
他社への乗り換えによって削減できる費用が小さい場合は、現在のショップのプラン変更と比較することが重要です。
BASEからSTORESへの商品移行はできる?
商品データの書き出しと一括登録は可能ですが、BASEの商品情報を無加工でSTORESに移せるとは限りません。
BASEでは「CSV商品管理 App」を利用して、登録済みの商品情報をCSVファイルとしてダウンロードできます。
STORESでは、物販アイテムをCSVで一括登録できます。2026年10月時点の案内では、1回につき最大300点の登録に対応しています。
商品画像の移行について
BASEの「CSV商品管理 App」では商品情報を出力できますが、登録済みの商品画像を一括ダウンロードすることはできません。
そのため、STORESへの移行に使用する商品画像は、元の画像ファイルを保存しているか確認し、必要な画像を別途準備してください。
ただし、両サービスのCSV項目や画像登録方法が異なるため、STORES指定の形式への変換が必要です。
移行作業の基本的な流れ
- BASE側の商品データと注文・売上データを保存する。
- STORESに新しいショップを作る。
- STORESのCSVサンプルをダウンロードする。
- BASEの商品名・価格・説明文・在庫・バリエーション等を対応する項目へ整理する。
- 商品画像を準備し、必要に応じてZIP形式で登録する。
- 少数の商品で試験登録し、画像・価格・バリエーションを確認する。
- 残りの商品を登録し、配送方法・決済方法・ショップデザインを設定する。
- テスト購入などで動作を確認してから、販売先の案内を切り替える。
STORESのCSV一括登録は物販商品が対象です。デジタル商品や定期便などは同じ手順で一括登録できません。
商品データ以外で確認すべきこと
ショップURLと集客
BASEとSTORESではショップURLが異なります。
既存のURLをSNSや検索結果、印刷物に掲載している場合は、新しいURLへの案内が必要です。
旧URLからの転送設定が可能かどうかは、現在のショップのURL構成と各サービスの仕様を個別に確認してください。転送できると決めつけず、公開前に検証する必要があります。
また、STORESの独自ドメインは有料プラン向けの機能です。公式案内では、外部で取得した独自ドメインの持ち込みや、STORESで取得したドメインの外部移管はできません。
既存の独自ドメインをそのまま使いたい場合は、乗り換え前にこの条件を確認しましょう。
【STORESの独自ドメイン取得について】
2026年10月31日時点では、STORESの独自ドメイン新規取得が一時停止されています。独自ドメインを利用する予定がある場合は、申し込み前に公式サイトで受付状況を確認してください。
注文履歴と顧客情報
BASEでは注文データをCSVでダウンロードできます。
ただし、過去の注文履歴や顧客アカウントがSTORESに自動移行されることは確認できていません。
商品データの移行と、注文履歴・会員情報の移行は分けて判断してください。顧客情報の扱いには個人情報保護や利用目的の確認も必要です。
移行作業と販売停止の影響
商品の登録数が多いほど、CSVの項目確認、画像・バリエーションの照合、ページの修正作業が増えます。
移行に必要な時間や外注費はショップごとに異なるため、一律の金額は設定できません。
実際には一部の商品で試験登録し、作業時間を測るのが有効です。
乗り換え費用を何か月で回収できる?
判断には、次の式を使えます。
移行費用の回収月数=移行にかかる一時費用÷毎月の費用削減額
例えば、月商30万円・30注文でBASEスタンダードからSTORESスタンダードへ移る場合、今回の試算では毎月6,900円の差になります。
仮に移行に30,000円かかったとすると、
30,000円÷6,900円=約4.35か月
となり、売上などの条件が変わらなければ、5か月目で一時費用を回収できる計算です。
※30,000円は計算例の仮定であり、実際の移行費用の相場を示す数字ではありません。
この計算には、販売停止や売上減少による損失は含めていません。
結論:乗り換える前に比較する3つの数字
BASEからSTORESへの乗り換え判断では、次の数字を確認してください。
- 現在のBASEで実際に支払っている月間手数料
- 同じ売上・注文構成でSTORESを使った場合の月間費用
- 商品移行・URL変更・設定作業にかかる一時費用
今回の条件では、月商30万円以上でSTORESスタンダードとBASEスタンダードの費用差が大きくなりました。
ただし、BASEグロースプラン、PAY ID経由の注文、契約期間なども含めた比較が必要です。
最初に手数料差を計算し、次に小規模な移行テストで作業量を測る。 この順番なら、乗り換えの採算を具体的に判断できます。
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公式情報
料金確認日:2026年10月30日

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